想いを託す…ペット遺影

今回オーダー頂きましたのは、とある住職様の愛猫。

モモタロウちゃん。享年2才。

我が家も猫大好きで、3匹の猫達と暮らしています。

我が家は幸いなことに、長寿な子が多く。

リンパ腫で闘病中のにゃんこ1号こと【ふく】も15才。

営業エースのにゃんこ2号【小雪】も、アレルギーと闘うにゃんこ14才。

営業エースの座とドライフワーを狙う。にゃんこ3号【ラテ】1才。

ラテは大事な方が保護した、保護猫さん。実はふくも長女が小学校の帰り道、見つけた保護猫さんでした。

目やにが酷く、風邪もひいているような状態で、真冬に衰弱していたふくだけ、保護できたのでした。

家族と共に暮らすペットたち。

時に癒され、慰められ。

成長してきた子供たちとの絆を、猫たちが物語ります。

モモタロウちゃんと2年しか過ごせなかった…ご住職様の想いを受け取り、今回のオーダーに向き合いました。

たくさんの愛情を受け、そして天国でも幸せになれますようにと想いを込めて制作しました。

完成した作品はこちらになります。

3つの技法を使い、より立体的に仕上げました
蓮の花はより繊細に表現しました

想いをかたちにする。

それは色んな【かたち】があるかと思います。

それでも私は表現したいのです。

ガラス故に繊細な【かたち】となります。

その繊細さは、時に【いのち】に似ているような気がします。

大切に、大切にしなければ壊れてしまうガラス細工のようで、でもキラキラした想いは…優しさとなり温もりをうみます。

無機質のように冷たいイメージのガラスに、手を加えるることで生まれる温もり。

私はガラス彫刻作家として、ガラスに命を吹き込みたいのです。

人の手が加わることで変わる想いの【かたち】は、時にそっと寄り添い。

時に、もう戻らない永遠を【かたち】どるのです。

そして【かたち】は遺された人の心に、優しく語りかけます。

いままで愛してくれてありがとう…と。

私はそんな作品を作っています。

15cm額入り、2mm厚ガラスの作品は、4400円となります。

ガラスの厚さ、彫り方で価格は変動しますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。






彫りを極める 技を磨く

ガラス彫刻を始めたのは24年前。

初めは電動ルーターから始まりました。サンドブラストを導入して4年目。

自分の技術を磨くために目標として続けた個展は、6年目を迎えます。

続けたことでいつしか、ガラス彫刻作家と周知され、周りの方から紹介頂けることで、多くのご縁を頂きました。

川連漆器.伝統工芸蒔絵師【佐藤渉様】との出会いは、色のない世界から鮮やかな色の世界へ

墓石販売の秋田アトム【長岡崇様】との出会いで、私の世界は一気に変わりました。

ガラスから石の彫刻世界へ、飛躍したのです。

石に彫ることは、自らが生きた証として魂が尽きたとしても、後世に引き継がれてゆくと思えたのです。

そして今、私が目にする石に、同じ想いで託した先人達の想いが刻まれていると思ったのです。

大切な言葉が未来永劫続きますように。

平和でありますようにと、祀られた想いと感じたのです。

戒名彫り見習いとしての仕事。

同時に作品を作る作家として、表現したいと思ったのです。

こちらの龍は、日本滝100選にも選ばれた

小坂町七滝 孫左衛門の売り場に展示頂いております。

こちらもご縁を頂き、叶えることが出来ました。龍伝説の地に奉納出来たことを何よりも嬉しく思います。

ガラスに観音像を刻み、個展も開催致しましたが、次回個展でも人が長い月日…手を合わせ時には想いを託したであろう神仏をテーマに制作してゆきたいと思っております。

石とガラス作品。

新しい表現の世界へ、自らの技術を磨きより高みをめざし努力してゆきたいと思います。

作家として彫りの世界で生きることを改めて決めたことをご報告し、技を極めたあかつきには神社仏閣へ奉納できるような、石を刻む事をこれからの目標にしたいと思います。