先日、東京にあるサンドブラスト教室に行ってきました。
サンドブラストは工芸とも言える技術があり、ガラスを彫る工程から基礎を学ぶ訳なのですが、感覚を習得してゆくという感じが私には強く感じます。
私はこれまで独学でガラスに向き合ってきました。電動ルーターに出会ってから25年。
そしてサンドブラストを初めて2年になります。本格的な技術を学ぶには東京に行かなくてはならず…
独学という選択をし、ワタベ先生の教材を通販で購入…ただガラスを彫りたい。その想いだけで自分と向き合い作り続けていました。
そして先日私はワタベ先生の元へ通い始め4作品目を習ってきました。
本物の作品に触れ、教室に通い始めた時は、その技術を学べるというだけで、嬉しくてガラスが変わったと…心から喜んでました。
でも、期間が空き…回を重ねるたび、その難しさ繊細さの壁を感じ悔しくて、作風を変えたくて壁にぶつかりました。
その壁は私自身が作ったものでもありました。貪欲に作品への変化を求めて、より一層すごいガラスを作りたい。
本当に欲なんだと思います。
変わってゆく作品を自分自身が一番、見たいのです。魂の宿るガラスを作りたい。
作り上げたもので誰かの心に響く、そんな作品を作りたい。
今回、観音様を彫らせていただいている今だからこそ、本当にすごい観音様を作りたい
その想いのあまり…作れなくなる…いわゆるスランプでした。
個展に協力してくださる方々の想いを、日々感じ私の中で着実にカウントダウンが始まっていたさなかでした。
個展に向けて準備しなくてはならないことは多く、作品ができたから開催するのではなく制作途中だったりするわけです。
個展まで一ヶ月を切り、その中で作風を変えたい…普通に考えてありえない事をやろうとしたわけです。
そしてぶつかる壁でした。
これまでの薄いカッティングシートから、厚いゴムシートに変えました。
より深くガラスを彫るためには、薄いカッティングシートでは限界があるのです。石の彫刻に使うゴムシートに変え、彫り方を根本的に変えました。
これまで表から彫っていた彫り方を、裏から彫る彫り方へ変えました。真逆のことをする事でこれまでのガラスを変えようとしたのです。
そしてやっと、納得のいく作品ができました。
新.天使の羽音として、やっとスタートにたちました。
そして今、観音様の個展を通じて…多くの人との繋がりが広がっております。
金照寺山の自然を知ってもらおうと観音様ボランティアのRisuiさんが動画を製作しています。その動画で使用する為の曲を作曲してくださったのは秋和流 大正琴 藤井翠祥先生
本当に素敵な音色で、癒しと感動を届けてくださいました。
お忙しい中、引き受けてくださり心より感謝しております。