秋晴れの今日は観音様のボランティアをしているREISUIさんと、松渕会長さんのご案内で三十三観音を巡ってきました。
松渕会長さんから、A4 3枚に渡る『観音信仰』と『金照寺山と三十三観音』という資料を頂きました。
それには観音信仰が伝わった飛鳥時代に遡っての記述が…
本当に長い文化と歴史が、私たちの生活の中で信仰として受け継がれていることを改めて、考えさせられました。
そしていつも遊びに行くREISUIさん宅がある金照寺山になぜ、三十三体もの観音様があるのか…
そして今、歴史的財産とも言える観音様の保存や存続を秋田市管理から離れてしまった事。
それをきっかけに立ち上げられた、地元住民のボランティアの存在。
荒れ果てた山道を整備をするには、地域の高齢化問題…多くの問題を抱えながら、ボランティアとして活動し
奮闘するREISUIさんの姿に心動かされ、私は少しでも多くの方に、金照寺山の三十三観音の美しさと、歴史を知ってもらいたいと思い、この度ガラスで観音様の世界を表現してみようと思い至りました。
そして作り上げるガラスは、1月秋田県立生涯学習センターにて、展示予定となります。
三十三体にもなる観音様は、昭和11年から12年にかけて、平和を願い設置されたようです。
当時は腰掛け茶屋が立ち並ぶほどの賑わいだったようで、昭和11年6月19日の魁新聞では五千人を割り引いても三千人は集まったと伝えられたようです。
時は流れ参拝者も少なくなり、山道は荒れ果て
過日の台風の影響で一部木が倒れ込んでいたり、伸びた竹が薮のようになり
市内を見渡せる丘は視界をかなり遮られた場となっておりました。
その中に佇む観音様の姿は、優しくそれぞれの願いを込めて作られたと思われる佇まい。
私は本当にお逢い出来て、登ってこれて良かったと思いました。
文化財としても、地域信仰としても…守るべき存在と強く思い
広く知ってもらいたいと一心で、カメラにおさめてきた100枚以上の写真を整理しながら、制作に入りたいと思います。